会場に入ると、まず目を引くのは、伝統的な飛び鉋(とびかんな)や刷毛目(はけめ)の技法を生かしながらも、どこかモダンで軽やかなデザインの器たち。特に今回の展示は「春のテーブル」をテーマにしているだけあって、柔らかな色合いや、どんな料理にも馴染みそうなシンプルで洗練されたフォルムのものが多かったです。
青年部の陶芸家の方々が「現代のライフスタイルに寄り添う器を作りたい」とおっしゃっていたのが印象的でした。伝統技法を活かしながらも、新しい形や色の挑戦が感じられる作品ばかりで、見ているだけでもワクワクしました!
今回の展示には、小石原焼陶器協同組合青年部12名の陶芸家の方々が参加されており、それぞれの個性が光る作品が並んでいました。
・淡いブルーやグリーンを基調とした器は、爽やかで春の食卓にピッタリ。
・マットな質感のものや、釉薬の流れを活かした表情豊かな作品もありました。
・伝統的な飛び鉋の器も、リムの形やサイズ感に工夫があり、使いやすそう!
控えめながらも春らしい色合いがとても素敵で、つい手に取ってしまいました。器は実際に手に取ってみると、驚くほど軽く、手馴染みがいいんです。重すぎず、持ちやすい形状になっていて、毎日の食卓に取り入れたくなるものばかりでした。
『小石原・春のテーブル展』は、伝統と現代の融合を感じられる、素晴らしい展示会でした。普段から小石原焼・高取焼が好きな人はもちろん、「ちょっと気になってるけどまだ手にしたことがない」という人にもぜひ訪れてほしいイベントです。
毎年、春(3月)と秋(11月)にアクロス福岡「匠ギャラリー」で企画展を行っているとの事。
毎回テーマが変わるとの事なので、次の11月が楽しみ!