店内に足を踏み入れると、すっと空気が変わります。
木の香りとやわらかな光に包まれた空間には、棚いっぱいに小石原焼と高取焼の器たちが並んでいます。
展示されているのは、小石原焼の14窯元、高取焼の3窯元による選りすぐりの作品。
飛び鉋(とびかんな)や刷毛目(はけめ)といった伝統技法が活かされ、それぞれの器がまるで違った表情を見せてくれます。
どの器も、使う人の暮らしにそっと寄り添ってくれるような、やさしさのあるものばかり。
ギャラリーのように落ち着いた空間で、器とじっくり向き合える時間は、ここならではの贅沢です。
また、年に6回ほど開催される企画展では、季節やテーマに合わせた作品が紹介されており、何度訪れても新しい出会いがあります。
静かなギャラリーの一角に、思わず目を引くカプセルトイがちょこんと設置されています。
一見ミスマッチに思えるこの“陶器ガチャ”が、実は訪れる人の間でかなり人気なのだとか。
1日100ガチャを超える事もあるとか。
ラインナップは、東峰村の工芸にちなんだ作品たち。
•陶器ガチャ(500円):
最低でも550円以上の陶器が当たる“お得なガチャ”で、
大当たりはなんと4,500円相当の大皿!
•小石原焼の箸置き(200円)
•山桜のストラップ(300円)
どれも作家の手仕事を感じる、かわいらしい作品ばかり。
全て、ここでしか買えない商品ばかり。
旅の途中の“運試し”として、ついつい回してしまう人も多いそうです。
「つづみの里陶器ギャラリー」は、まるで時間がゆっくりと流れているかのような場所でした。
お気に入りの器を見つけたり、陶器ガチャの思い出を持ち帰ったり——。
そんなひとときが、気づけば心の余白を満たしてくれます。
ちょっとだけ立ち寄るつもりが、つい長居してしまう。
そんな、“もう一度訪れたくなる”やきものギャラリーです。
イチョウのまな板、カッティングボード、木の輪切り台など、木工作品のラインナップは、驚くほど充実している。