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利き酒ならぬ、“利き盃”!? 真の日本酒好きに贈る 酒器づくりプロジェクト発足。

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近ごろ東峰村が騒がしい。明治31年創業の「片岡酒造」と小石原焼の若手集団がタッグを組んで、なにやら始めるという。日本酒の新たな愉しみ方を提案するというのだが。12月某日、その打合せがあると聞きつけ、訪ねてみた。

きっかけは、豪雨災害からの復興酒「東峰一献」。

2017年の九州豪雨で大きな被害を受けた東峰村。村唯一の酒蔵、片岡酒造も例外ではなかった。蔵や店舗に土砂が堆積し、数千本もの酒やタンクが流出した。復興ままならぬ中、4代目店主・片岡拓之さんの元へ子どもの同級生の保護者からある提案がなされた。

「村で作った米で酒をつくりませんか?」。

ボランティアグループが結成され、村内の田んぼで田植えが始まった。そして実った酒米「夢一献」と地元の名水「岩屋湧水」を使い、片岡さんが醸したのが「東峰一献」だ。それはひとつの復興のシンボルとなった。

地元、小石原焼の青年部も声を上げた——東峰村の酒をよりおいしく楽しめる酒器をつくろう!

片岡酒造

福岡県朝倉郡東峰村宝珠山22
0946-72-2321
https://www.kataoka-syuzou.net/

酒器のカタチや釉薬の違いで酒の味は変わるのか?

酒がよりおいしくなる酒器とは?酒器で味がどう変わるのか?

実際に試してみようということで、片岡酒造に集まった小石原陶器組合青年部。飲み口が広がったもの、閉じ気味のもの、背の高いもの、低いものなど、さまざまなタイプで片岡酒造の酒をあれこれ飲んでみる。口が閉じ気味の酒器だと香りが楽しめるなど、カタチや厚みで楽しみ方がガラリと変わることを実感。

なかでも驚いたのが釉薬での違い。透明釉薬だと酒の味がストレートに味わえるのだが、焼締めやマットだとまろやかになり、さらに時間を置くと味が変化するのだ。

そんな“違い”を受けて13人の若き陶芸家たちはどのような酒器をつくるのか?次回、乞うご期待!

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