2016-01-19

宝珠山の民話2

千代丸温泉

 千代丸はむかし、竹やぶじゃった。
 雪が降っても全然積もらんかった。

 不思議に思うて少し掘ってみると、なんとお揚が湧き出てきた。
 村人たちはその場をつこうて、野菜を洗うたり洗濯をしたりするようになった。

これはよか、もっと温度はあがらんもんか」と村人たちは話し合った。
 さらに掘ると、もっと湯が出てきた。
もっと掘れば、湯の量もふゆるばい。きっと温度もあがるばい」と話し合った。
 しかし、なかなか思うようには掘れなかった。

 それでも、村人たちは天の恵みの温かな湯で、長生きする人達が多かったそうな。

 今、この湧き湯は千代丸温泉として皆にしたしまれている。
 不思議なことに、湧き出る湯の温度は二十四度からあがらない

(森本)

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